場所
思わず 口から漏れた言葉 何処が? そして私は 離れた場所にいる 私が いる場所は 離れている何処から?
一つの敷地に二つの立派な墓碑があると 大概、片方は戦没者の墓碑だ。没年は若い。駅に戻ると海開きの今日、アニメで町興しの最中だった。戦車を操る少女港には護衛艦に10式戦車と儀仗隊が来ていたそうだ。
土に埋めれば良いのです水に流せば良いのです掃きだし 掬い 集めて 纏めて袋に詰め庭に埋めれば良いのですそうすれば 目の前には 元のとおりの 変わりなき 終わりなき 庭の隅の 湿った其処に穴を掘り 土を掘り さらに深くそして押し固め 踏み固め二度と這い…
懐が深いイナバ物置
チッタチッタ サクラガチッタ
ピアノは未だ音が出た。
福島市松川町 松川工業団地第二応急仮設住宅
「ここら辺は、昔は家なんて全然なかったんだぁ」 「元々はなぁんもない葦原で、昔は港があっちの河の所にあるくらいで」 「俺が子供の頃なんて女郎屋があるくれぇだったんだ、ほれ、あそこに見えるアパートん所だっけかなぁ」 「んで、三十年ごろだっけかな…
日本海に面した海岸段丘と海との間を北国街道が通っている。鳥居の先、お堂の前には小さな水場がある。 背後の段丘から染み出た水だろう。 元々は水神が祀られていたのだろうか。 お堂には不動明王と摩滅した地蔵、小さな石の祠が納めてあった。そんなお堂の…
歩いている足元に地層の如く積み重なる何事か。
たとえどうしようもなくベタであるとしても まぁ ぽつぽつと行くだけです。
丹生の集落を過ぎ、関電のPRセンターを見てから竹波海水浴場に向かう。 道は海岸の地形に従い、登り降りをする。小さな流れが海に注ぎ、少し開けた竹波集落に近づくと 路に沿った空き地に自然石が幾つも頭を出している。 所々に茶碗の欠片や花活けが転がって…
日本海に突き出た半島の先っぽに行ってきた。 もんじゅ建設に伴い白木トンネルが出来るまでは 陸路は峠越えの山道だけの小さな集落だ。 今でもバスは一日3本。 ロケーション自体は何とはなしに吉村昭の破船を連想させる。 平地は少なく、今でも戸数は数十戸…
まぁ何と言うか 「正しい歴史」 とか云えちゃう人ってのは やっぱり怖いなと ある意味で思ったりするのであります。