ふと思い立ち「看板娘」の「黒猫を抱いた少女」に会いに行く。
数年ぶり。
お店は休み。店内を覗いたが彼女の姿は見当たらず。
もう誰かに貰われたか、あるいはお払い箱になったのか。
晴れの日も雨の日も屋外に立つのは辛かったろう。
大学書店、健在なるもお休み。
当てもなく坂を下る。
はて、記憶にあるような ないような。
誰かと歩いたか 独りだったか。
そう云えば こんな季節に 薄暗がりで 猫を抱いた誰かを見なかったか。
いや 車椅子を押して 坂道に難渋したか。
先日からの熱がぶり返す。
疲れる前に帰ろう 憑かれる前に。